鏡を見るたびに気になる肌のくすみやたるみ、そして体型の変化。「スキンケアを頑張っているけれど、思うように変化を感じられない」「運動を始めたいけれど、何から始めればよいかわからない」と感じている人もいるのではないでしょうか。
肌の状態は、スキンケアだけで決まるものではありません。加齢、紫外線、睡眠、食事、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。そのため、美容を意識して運動を始める場合は、肌だけを見るのではなく、身体全体の健康や生活習慣にも目を向けることが大切です。
運動と皮膚の状態との関係についても研究が行われています。たとえば、運動による皮膚の微小循環の変化を調べた研究や、一定期間の有酸素運動・筋力トレーニングと皮膚の状態との関係を調べた研究があります。ただし、これらの研究結果だけから「運動をすれば肌がきれいになる」と結論づけることはできません。研究の対象者や運動内容、測定方法などを踏まえて考える必要があります。
ただし、運動をすれば必ず肌悩みが解消されるわけではありません。肌の状態には、加齢、紫外線、睡眠、栄養状態、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。
血流と肌の関係を知っておこう
運動をすると心拍数や血流が変化し、皮膚の血流にも変化が生じます。健康な成人を対象に運動前後の皮膚血流を調べた研究では、運動によって皮膚血流が増加することが確認されています。
また、運動トレーニングと皮膚の微小循環について複数の研究をまとめたレビューでは、有酸素運動が皮膚の微小血管反応性に影響する可能性が示されています。一方で、個々の研究は対象者数が少ないものもあり、研究結果をそのまま美容効果に結びつけることには注意が必要です。
こうした研究から、運動と皮膚の血流・微小循環には一定の関連が調べられていることがわかります。ただし、「運動によって血流が変化する」ことと「肌悩みが改善する」ことは同じ意味ではありません。
美容を目的に運動を始める場合は、肌への効果だけを期待するのではなく、健康維持や体力づくりの一環として、無理なく継続できる運動習慣をつくることを意識しましょう。
筋力トレーニングと肌の状態について
年齢を重ねると、筋肉量や筋力など身体のさまざまな変化が生じます。身体の変化を考える際には、体重だけでなく、筋力や体力などにも目を向けることが大切です。
筋力トレーニングと皮膚の状態についても研究があります。2023年に発表された研究では、健康な中年女性を対象に16週間の有酸素運動または筋力トレーニングを行い、皮膚の状態を調査しました。解析対象となった56人では、両方の運動群で皮膚の弾力性や上部真皮構造に変化がみられ、筋力トレーニング群では真皮の厚みにも変化が確認されています。
ただし、この研究は特定の年齢層・性別の人を対象とした16週間の介入研究です。そのため、研究結果から「筋トレをすれば誰でも肌のハリが改善する」と断定することはできません。年齢や身体状況、運動内容などによって結果は異なる可能性があるため、研究結果は運動と肌の関係を考えるための参考として捉える必要があります。
美容目的でトレーニングを行う場合も、肌への効果だけを目的にするのではなく、体力や筋力なども含めて、自分の目的に合った運動を継続することを考えるとよいでしょう。
ストレスや睡眠など生活習慣と肌のコンディション
肌の状態を考える際には、運動だけでなく睡眠やストレスなどの生活習慣にも目を向ける必要があります。肌のコンディションは複数の要因によって変化するため、一つの要素だけで説明することはできません。
運動を始める際も、肌への美容効果だけを目的にするのではなく、日常生活の中で身体を動かす習慣をつくることを意識しましょう。
また、運動量や強度は体力や健康状態によって調整する必要があります。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人について個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが推奨されています。筋力トレーニングについては、成人および高齢者に週2~3日行うことが推奨されています。
パーソナルジムを利用する場合も、トレーナーに運動経験や体調などを伝え、自分に合ったトレーニング内容を相談するとよいでしょう。
美容目的の運動では食事も確認しよう
肌や身体の状態を考える場合、運動だけでなく食事についても確認しておきたいところです。
身体活動を行う場合は、活動量に応じてエネルギーや栄養素を適切に摂取することが基本となります。厚生労働省も、身体活動量に応じて必要な栄養素を過不足なく摂取することが重要としており、たんぱく質についても、単純に摂取量を増やせば筋肉量が直線的に増えるわけではないとしています。
美容目的だからといって食事量を極端に減らしたり、特定の栄養素だけを過剰に摂取したりするのは避けましょう。日々の食事全体のバランスを意識し、自分の身体活動量や生活スタイルに合った食事を考えることが大切です。
パーソナルジムを選ぶ際に食事サポートを重視する場合は、どのようなアドバイスを受けられるのか、料金に含まれているのか、別料金なのかなどを事前に確認しておくと安心です。
美容目的なら「激しい運動」より継続できることを重視
美容のために運動を始めるからといって、毎回限界まで追い込む必要があるわけではありません。
運動経験や体力には個人差があるため、最初から強度の高いトレーニングを行うのではなく、自分の体力に合わせて無理なく始めることが大切です。厚生労働省も、身体活動・運動について個人差を踏まえて強度や量を調整し、可能なものから取り組むことを推奨しています。
運動する頻度についても、生活スタイルや運動経験によって適切な方法は異なります。厚生労働省のガイドでは、成人の筋力トレーニングについて週2~3日が推奨されていますが、実際にどの程度から始めるかは体力や健康状態などを踏まえて調整する必要があります。
重要なのは、短期間だけ頑張ることではなく、自分の生活の中で無理なく続けられる運動習慣をつくることです。
忙しくてまとまった時間を確保しにくい人は、日常生活の中で身体を動かす時間を増やすことから始める方法もあります。自分に合った方法を選び、無理のないペースで取り組みましょう。
パーソナルジムで美容とボディメイクを考える
パーソナルジムでは、トレーナーから自分の目的や運動経験に合わせたトレーニング方法を教えてもらえる点が特徴です。
「運動を始めたいけれど何をすればよいかわからない」「正しいフォームを身につけたい」「自分だけでは運動を続けにくい」といった人にとって、マンツーマンでサポートを受けられることは選択肢の一つです。
また、ジムによっては食事に関するアドバイスやストレッチなど、トレーニング以外のサポートを用意している場合もあります。美容やボディメイクを目的に通う場合は、自分が必要とするサービスが含まれているかを確認してみましょう。
なお、パーソナルジムに通えば必ず短期間で身体や肌に変化が現れるわけではありません。運動内容、運動頻度、食事、睡眠、生活習慣などによって状態は異なるため、自分が無理なく継続できる環境かどうかを重視して選ぶことが大切です。
美容関連サービスを用意しているパーソナルジムもある
パーソナルジムの中には、トレーニングだけでなく美容関連のサービスを用意している店舗もあります。
たとえば、color GYMの公式サイトでは、会員向けの美容関連サービスとしてネイルケアやフェイシャルエステなどが案内されています。トレーニングとあわせて美容関連サービスを利用したい人にとっては、選択肢の一つになるでしょう。
ただし、美容施術については、それぞれ内容や料金、利用条件が異なります。「トレーニングと組み合わせれば美容効果が高まる」と一概に判断するのではなく、施術内容や料金、利用条件などを公式サイトで確認しましょう。
color GYMについて検討する場合も、現在提供されているサービスや料金プラン、店舗情報を公式サイトで確認したうえで、自分の目的に合っているかを判断することをおすすめします。
運動は期間を区切りすぎず継続することを意識する
美容やボディメイクを目的に運動を始める場合、特定の月数で結果が出ると決めつけるのではなく、継続しながら身体の状態を確認することが大切です。
運動を始めた直後は、身体を動かす習慣ができること自体が一つの変化になります。その後も継続することで、体力や筋力などに変化を感じられる場合があります。
一方で、肌の状態や体型などの変化には個人差があります。「1ヶ月目には必ず肌が変わる」「3ヶ月で必ず体型が変わる」といった一律の基準を設けるのではなく、運動内容や体調などを確認しながら継続しましょう。
また、運動だけでなく、睡眠や食事などを含めた生活習慣全体を見直すことも大切です。
パーソナルジムを選ぶときに確認したいポイント
美容やボディメイクを目的にパーソナルジムを探す場合、料金の安さだけでなく、自分が無理なく通い続けられるかを確認しましょう。
- 入会金や月額料金を含めた総額
- 月の利用回数
- 1回あたりのトレーニング時間
- 完全個室かどうか
- トレーニングの指導内容
- 食事サポートの有無
- 美容関連サービスの有無
- 駅からの距離や営業時間
- 希望する時間帯の予約状況
- 最低契約期間や解約条件
特に料金については、「月額○円」という表示だけで判断しないことが重要です。入会金、利用回数、1回あたりの時間、必須オプションなどを確認し、実際に自分が利用する条件で比較しましょう。
なお、料金やサービス内容は変更される場合があります。パーソナルジムを比較する際は、記事内の情報だけで判断せず、契約前に各店舗の公式サイトで最新情報を確認してください。
まとめ|美容目的の運動は無理なく続けることが大切
運動と皮膚の状態については、皮膚の血流や微小循環、筋力トレーニングと皮膚の弾力性など、さまざまな研究が行われています。
一方で、肌の状態は運動だけで決まるものではありません。加齢、紫外線、睡眠、食事、ストレスなど、複数の要因が関係しています。
そのため、美容目的でパーソナルジムに通う場合も、「運動をすれば肌がきれいになる」と考えるのではなく、運動・食事・睡眠・スキンケアなどを含めて生活習慣全体を見直すことが大切です。
パーソナルジムを選ぶ際は、料金だけでなく、トレーニング内容、個室の有無、食事サポート、アクセス、営業時間、契約条件などを確認しましょう。
自分の目的や生活スタイルに合った環境を選び、無理なく継続できる運動習慣をつくることが、美容とボディメイクに取り組むうえでのポイントです。
【参考リンク・出典】
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023:身体活動とエネルギー・栄養素」
- PubMed「The effect of exercise training on cutaneous microvascular reactivity: A systematic review and meta-analysis」
- PubMed「Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices」
- color GYM公式サイト
※店舗情報・サービス内容は2026年9月3日時点で公式サイトを確認した情報です。料金やサービスは変更される場合があるため、利用前に公式サイトで最新情報をご確認ください。